本研究では,日本国内の農地生態系において,作物の生育状況や炭素吸収量を異種センサによる高解像度衛星データを用いて高頻度で広域評価することを目的に,地上観測データ,高解像度衛星データ,低解像度衛星データを用いて検証を行った。その結果,地上観測データ,高解像度衛星データ,低解像度衛星データによる観測値は,センサーによる依存性や誤差要因が認められ,それらの関係を定量的に把握することにより,異種センサによる複合的な観測が可能となった。さらに,これらの結果から,高解像度衛星データによる総一次生産量の広域推定の高精度化が可能となった。
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