メチシリン耐性Staphylococcus pseudintermedius (MRSP)の出現は、獣医療及び公衆衛生上、重要である。本研究では、日本の犬から分離された43株のMRSPの遺伝子解析を行い、海外のMRSPと比較した。 欧州を初め、世界各地で分離されたSCCmec II-IIIのMRSPは、すべてST71に分類されると報告されていたが、日本のSCCmec II-IIIのMRSPは、ST71に関連するST169および新たに認められたST354に分類された。2遺伝子の型が異なるST71およびST169は、共通の祖先から派生し、さらにST354は、ST169から派生したと考えられた。
|