GPR120は、これまでにエネルギー代謝との関連から解析が進んでいる。近年、糖尿病や肥満に関連する炎症応答との関連が示唆されているが、詳細なメカニズムは解明されていない。これまでにGPR120は、マクロファージにおける発現が報告されていたが、今回、GPR120が樹状細胞に発現し、特定のサブセットに局在していることを確認した。また、樹状細胞における炎症惹起が、GPR120のリガンド刺激により抑制されることが示唆された。GPR120遺伝子改変マウスの解析からは、GPR120が樹状細胞の分化や炎症関連疾患の病態制御に関わっていることが示唆された。
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