本研究課題では、ミトコンドリアダイナミクスメカニズムに注目し、脳の発達と精神疾患発症メカニズムの解明を目指して研究を行った。その結果、ミトコンドリア分子と小胞体分子の新規結合を明らかにし、その結合がミトコンドリア形態・機能制御に重要な役割を果たしている可能性を示した。一方で、同じく脳機能制御に関与し、ミトコンドリア機能制御に重要な役割を果たしているタンパクSUMO化について検討し、複数のSUMO化候補因子を同定した。その中でも脳機能制御への関与が強く示唆される分子に注目して研究を進め、SUMO化によるそれら因子の機能制御を観察した。
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