研究課題
若手研究(B)
UVA照射による炎症惹起や角化異常は光老化に大きな影響を及ぼす。本研究では、UVA曝露ケラチノサイトでの炎症性サイトカイン産生と分化異常へのATPの関与について検討した。培養表皮細胞にUVAを照射すると、一過的な細胞外ATP濃度の上昇が観察された。ATP分解酵素またはP2受容体阻害剤はUVA誘導性サイトカイン (IL-1α, IL-6, IL-8) 産生と分化異常を抑制した。これらの結果から、ATPはUVA曝露による光老化発症過程において重要な役割を担っている可能性が示された。
医歯薬学