研究課題
若手研究(B)
細胞が低酸素、低グルコースなど劣悪な環境に曝されたとき、小胞体ストレスセンサー遺伝子として機能するBBF2H7蛋白は小胞体膜上で切断され、一部の断片が細胞外へ分泌される。今回我々は、分泌されたBBF2H7断片が数種類の固形癌の増殖を促進できることを見出した。そのBBF2H7分泌断片をターゲットとして、癌の増殖を抑制できる中和抗体を作製し、作成した抗体は神経膠腫細胞の増殖や侵襲を抑制できることを実証した。今回作成したBBF2H7中和抗体には、がん分子標的抗体製剤としての可能性が示唆された。
消化器内科学