新規の結核菌認識受容体を骨髄系ITAM関連受容体(mITAMRs)の中から探索したところ、候補として、IgSFR2とIgSFR5の2つが同定された。そこで、それらのリガンドとなる結核菌の成分の探索、機能解析を行った。まず、リガンド探索を行ったところ、IgSFR2は結核菌の細胞壁構成主成分のミコール酸含有脂質であることがわかった。一方で、IgSFR5のものは、カルジオリピンであることも分かった。さらにIgSFR2に関して機能解析を行ったところ、IgSFR2は上のリガンドを認識することで、免疫応答を制御し、結核菌の排除に重要な役割をしていることがわかった。
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