目的:ウエスト症候群のACTH療法前後で、治療予後予測になりうるマーカーを検討した。対象と方法:ウエスト症候群は当教室でこれまでの病態研究の報告で登録された26人。ウエスト症候群はスパズムと互換性を持つ脳波の調査結果によって臨床的に診断された患児とした。対照群は神経予後が正常とされる良性乳児けいれんなどの小児。ACTH療法前後でVILIP-1濃度、MAP2濃度、キノリン酸濃度を測定した。結果:VILIP-1濃度、MAP2濃度、キノリン酸濃度のいずれもウエスト症候群では上昇しなかった。考察:ウエスト症候群における神経障害にはVILIP-1、MAP2、キノリン酸のいずれもマーカーとはならない。
|