子豚糞便からClostridium difficileの分離を行った結果、69検体(58%)から分離された。多くは、強毒型であり、日本の子豚が強毒株を高率に保菌していることが明らかとなった。実験室内においてC. difficileに対して堆肥化と同様の処理を行い、その生存性を確認した。結果、C. difficileは、熱処理を経ても長期間にわたって生存した。豚農場の完熟堆肥14検体からC. difficileの分離を行ったところ5検体(36%)から分離された。堆肥化処理を経てもC. difficileは死滅せず、堆肥中に残存することが明らかとなり、伝播経路の一つとなっていることが示唆された。
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