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2015 年度 実績報告書

心筋症の新たな重症化因子DHRS7Cが関与する細胞内Ca2+制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26860570
研究機関九州大学

研究代表者

新井 しのぶ  九州大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (30529970)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードDHRS7C / カルシウム / 筋小胞体 / カルパイン
研究実績の概要

心筋収縮を細胞内分子レベルで説明する際、細胞内Ca2+ のrelease/influx機構は欠かせない。Ca2+ のrelease/influxの破綻は細胞肥大を誘発し、結果的に心筋収縮能の低下を引き起こす。我々は、Ca2+のrelease/influxに新規の機能未知タンパク質DHRS7Cが関与することを突き止めた。DHRS7C研究の発端は、我々が行った心筋症患者の心筋組織の遺伝子発現解析により、DHRS7Cが心不全重症度と極めて高い負の相関を示したことから始まった。本研究はDHRS7Cの心筋細胞肥大におけるCa2+ のrelease/influxを分子細胞学的に解明することで、心不全重症化の分子メカニズムを臨床的にも説明できることを目的とした。
現在までに、DHRS7Cは筋芽細胞においてER/SRも含めた細胞内Ca2+ホメオスターシスに重要な役割を果たしており、DHRS7Cの機能異常、機能消失によって細胞質内およびER/SRにおけるCa2+過剰状態を惹起し、この結果、カルパイン活性亢進を介してC2C12細胞の肥大が引き起こされていることが示された。以上のことより、DHRS7Cが筋小胞体のカルシウム調節因子として筋組織の機能維持に重要な因子の一つであることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Muscle specific NAD/NADH dehydrogenase, DHRS7C, maintains intracellular Ca2+ homeostasis and cellular morphology.2015

    • 著者名/発表者名
      新井 しのぶ
    • 学会等名
      The 32nd Annual Meeting of the ISHR Japanese Section
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2015-12-10 – 2015-12-12
  • [学会発表] DHRS7C NAD/NADH dehydrogenase catalytic core domain is essential for cellular calcium homeostasis2015

    • 著者名/発表者名
      新井 しのぶ
    • 学会等名
      第38回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04

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公開日: 2017-01-06  

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