我々は、細胞・組織個々の脂肪酸組成には異なる意義があり、骨髄由来細胞の脂肪酸組成がω3脂肪酸の心血管保護効果にとって鍵となることを明らかにした。また、LC-MS/MSを用いたリピドミクス解析により、ω3脂肪酸が豊富な環境においてEPA代謝物18-HEPEが選択的に増えており、この脂肪酸代謝物がin vivoおよびin vitroにおいて抗炎症性、抗線維化活性を有することを明らかにした。18-HEPEの受容体探索を開始し最適な細胞株および刺激分子を選出しており、現在も探索を継続している。病的心臓組織のMS-imagingを行い、条件検討が済み、脂質(リン脂質、脂肪酸)の画像評価を行っている。
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