研究実績の概要 |
【Perry症候群の臨床研究】 我々は、本邦のFUK-1家系Perry症候群における衝動制御障害について報告し(Mishima T, et al. Parkinsonism Relat Disord. 2015)、本邦のOMT家系患者で、孤発性パーキンソン病に類似したパーキンソニズムがみられることを明らかにした(Mishima T, et al. Parkinsonism Relat Disord. 2016)。また、FUK-1家系とOMT家系患者の嚥下障害について報告した(Umemoto G, et al. Case Rep Neurol. 2017)。更に国際共同研究により、Perry症候群の国際診断基準を作成した(Mishima T, et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2018)。 【Perry症候群の基礎研究】 研究代表者の三嶋は、Mayo Clinic Florida,Department of Neuroscience, Dickson研究室で Perry症候群のTDP-43病理やダイナクチン病理の再評価(Mishima T, et al. J Neuropathol Exp Neurol. 2017)および睡眠障害のメカニズムについての検討した(Mishima T, et al. Parkinsonism Relat Disord. 2017)。また、Perry症候群の米国の家系患者からiPS細胞を樹立し、Perry症候群iPS細胞研究についてMayo Clinicと国際共同研究を開始した。更に我々は、Perry症候群G71A変異トランスジェニックマウスを作製し、Perry症候群の症状であるアパシーやパーキンソニズムの一部再現に成功した(Mishima T, et al. Neurosci Lett. 2018)。
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