以前我々はヒトの未熟樹状細胞の成熟過程において、Cキナーゼ阻害剤(PKCI)を用いて、炎症環境下でも安定性のある強い免疫寛容能を持つ免疫寛容樹状細胞(tDCs)が誘導出来ることを報告した。PKCI-tDCsと他のtDCsを誘導する物質にとの比較により、PKCI-tDCsが最もtDCsとして優れていることが示された。また、膠原病患者(シェーグレン症候群、関節リウマチ)の末梢血からもPKCI-tDCsが誘導することができた。上記結果から、PKCI-tDCsは、臨床応用において有用である可能性を示し得た。
|