研究課題/領域番号 |
26860846
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20437685)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 未熟児貧血 |
研究実績の概要 |
未熟児貧血は発育障害の原因となり、適切な介入を行うことが、新生児医療において重要なテーマとなっている。近年、脳組織内血液全体の酸素飽和度である脳内ヘモグロビン酸素飽和度(ScO2)を新たな輸血指標とする試みが提唱されている。しかし、我々はこれまでの研究で、未熟児貧血における輸血療法時のScO2の変化は軽微で一定しないことを観察している。一方で輸血療法時の脳血液量(CBV)の変化は大きく、症例間での相違が少ないことから数値基準を作成できる可能性があると報告している。ScO2の変化が小さく、一定しない一方で、CBVの変化が大きく、一定であるかという問題について、我々は計画書に示した仮説を立てている。 我々は仮説を証明するために、豚新生仔貧血モデルを用いて貧血時脳血流量調整機構の解明を行っている。平成26年度は豚新生仔3頭を用いてモデルの確立のための予備実験を行った。合わせて可能な範囲でデータの収集解析を行い、仮説修正の必要性についても併せて検討を行っている。当該年度は豚流行性下痢症の流行により新生仔豚の確保が困難であったため、当初予定していた頭数は行うことができなかったが、次年度からは供給のめどが立ったため、予定頭数を行っていく。 また、平成27年度以降に予定していたヒト新生児の輸血時脳血流状態変化の測定については繰り上げて平成26年度より開始することができている。上記基礎研究と並行して測定を行いながら、仮説の臨床応用の可能性を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は豚流行性下痢症の流行により新生仔豚の確保が困難であったため、当初予定していた頭数は行うことができなかったが、次年度からは供給のめどが立ったため、予定頭数を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
計画書のうち、平成26年度に予定していた豚新生仔貧血モデルを用いた基礎研究は、豚流行性下痢症の流行により新生仔豚の確保が困難であったため、当初予定していた頭数は行うことができなかったが、次年度からは供給のめどが立ったため、予定頭数を行っていく。また一方で平成27年度以降に予定していたベッドサイドでのヒト新生児の測定は予定より1年早く開始することができている。引き続き測定症例を増やし、基礎研究と並行して解析を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
豚流行性下痢症の流行により新生仔豚の確保が困難であったため、当初予定していた頭数は行うことができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度からは供給のめどが立ったため、予定頭数を行っていく。
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