研究課題
平成29年度も引き続き、当初研究計画に沿って、豚新生仔貧血モデルにおいて、貧血時の脳循環変化の測定、および未熟児貧血児に対する輸血療法時の脳血液量、脳内酸素飽和度の変化の計測を実施した。これまでに測定できたデータでは、豚新生仔貧血モデルにおいて、想定していたように貧血の進行による脳血液量の増加はまず、脳動脈血液量の増加により生じること。高度貧血により心拍出力の低下が生じると脳静脈血液量の増加が生じること。その後脳の電気的活動性の低下が生じることが明らかにできた。新生児においては輸血前の脳血液量が、輸血の臨床的効果と相関することが明らかにできてきている。今後引き続き研究を継続し、脳血液量等の脳循環パラメーターの輸血基準作成および臨床実装を目指していく。
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Neonatology
巻: 111 ページ: 203-210
10.1159/000450721