MRI画像にパターン認識を用いてうつ病と双極性障害の鑑別診断を補助することを目的として研究を行った。 うつ病群(MDD)、双極性障害群(BP)、対照群(HC)の頭部のT1強調画像と拡散テンソル画像を撮像し、灰白質密度画像(GMD)と拡散異方性画像(FA)を作成した。GMD及びFAと診断の関係をサポートベクターマシンに学習させ、その正診率を検討した。 GMDの方がFAよりもMDDをHCから正確に弁別した。逆にBPをHCと鑑別するにはFAのほうが有効であった。しかし、MDDとBPの鑑別に両方の画像を用いても正答率は向上しなかった。今後、被験者数を増やして方法の検討を続けることが必要と考えられた。
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