IgG4関連疾患は近年確立された全身疾患であるがこれまでの研究ではその全体像は明らかにされてこなかった。このため我々は235例の確定診断症例を集積し、臨床的な情報とともに、全ての画像検査を後方視的に解析し、各症例の罹患臓器を調べた。 その結果患者の男女比は4:1で男性に多く、90%の患者が50-70歳代で診断されていた。また罹患臓器は膵臓病変が最も高頻度で見られ、次いで顎下腺、腎臓、涙腺、大動脈病変の順に頻度が高く、95%の症例がこれらの5病変のうちのひとつを有していたことが明らかになった。また男女で罹患臓器にさが見られた。ステロイド治療は有効であったが24%の症例で再発が見られた。
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