子宮体癌では造影剤を用いたMRI検査が診断に有用と考えられているが、造影剤は腎性全身性線維症など合併症のリスクをはらんでいる。申請者は造影剤を用いない検査である高分解拡散強調像(High resolution diffusion imaging: HR-DWI)が、造影MRI検査と同等あるいはそれ以上の診断能をもった検査法になりうるとの仮説のもとで研究を行った。研究解析の結果、子宮体癌局所深達度診断において、HR-DWIは造影MRIおよび通常分解能拡散強調像(Standard DWI:S-DWI)と同等の診断能をもち、定量評価ではS-DWIよりも多くの情報を提供できる可能性があると考えられた。
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