研究課題
若手研究(B)
211Atの短い半減期(7.2 h)に着目し、その半減期に適した速やかな体内動態を示す抗体フラグメントの211At標識薬剤を開発した。本薬剤には、radioisotope標識抗体フラグメント投与後に腎臓において放射能が長時間観察される問題を解決するために、腎臓の刷子縁膜酵素により認識される代謝性リンカーを導入した。これにより、本211At標識薬剤を使用して作製した抗体Fabフラグメントは腎臓の放射能を低減することに成功した。本薬剤設計は211Atを用いる内用放射線治療への応用が期待される。
放射性薬剤