研究課題
若手研究(B)
食道癌による線維芽細胞のCAF化と,CAFによる癌細胞の悪性化について検証した.線維芽細胞は癌細胞との相互作用でCAF化し,CAFの刺激により癌細胞は悪性度を増強した.またCAFにより刺激され癌細胞は化学療法や放射線治療に対する治療抵抗性を獲得していた.動物実験においては癌細胞をCAFと共接種した群において5-FUの抗腫瘍効果の減弱を認め,in vitroと同様に治療抵抗性を示した.以上のことよりCAFを制御することが,癌の増殖や治療抵抗性の獲得を抑制し得ることが予測された.続いて,我々はCAFを標的とするPhotoimmunotherapy治療法を開発し選択的に殺傷することに成功した.
癌微小環境