オートファジー(Autophagy)は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つである。細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行う。 研究機関中約50例の通常型膵癌に対して切除手術を行った。この切除検体のオートファジーの発現を解析した。通常膵実質部に比べて癌部でオートファジーが亢進している傾向があり、臨床病理学的特徴とともに解析し進行度、予後との関連を解析している。また膵癌細胞株においてオートファジーは抗癌剤の細胞毒性に対する抵抗性を有していることが示された。これはEur J Cancerに論文発表を行うことができた。
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