食道癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝癌、膵癌、胆管癌患者より末梢血を採取、MONOPOLYを用いて低比重の好中球(MDSC)を採取し、正常ドナーより採取した末梢血単核球と共培養しanti-CD3およびanti-CD28 antibodyを用いて刺激を加え、ELISAにてTGF-b産生を測定しMDSCが免疫抑制能を有するかどうかの検証を行ったが、癌患者より分離出来るMDSCの収量が非常に少なく、抑制能の検証が出来なかった。現在、腫瘍浸潤好中球の免疫染色(CD15)を行い、臨床病理学的因子との関連を検索している。
また腫瘍浸潤リンパ球(TIL)中にBリンパ球が含まれているがどうかを検証中であり、これらの分離を試みている。分離が可能であり、収量がある程度見込まれる場合には腫瘍浸潤Bリンパ球が免疫抑制能を有することを証明するために抑制実験を行う方針である。
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