研究課題
若手研究(B)
組織学的に扁平上皮癌の診断とされた食道癌組織症例98例を対象として研究を行った。組織標本を抗コネキシン43抗体で免疫組織染色を行った。コネキシン43遺伝子陽性群と陰性群を比べると陽性群は有意に生存率が低かった。単変量解析で腫瘍壁深達度、リンパ節転移、リンパ管浸潤、静脈浸潤と共にコネキシン43蛋白陽性が予後因子として認められた。コネキシン43遺伝子は食道癌の進展に関わっている可能性があり、コネキシン43遺伝子の抑制による腫瘍増殖抑制や生命予後改善が期待できる可能性があることがわかった。
医歯薬学