研究代表者はこれまでSpirulina CPSがTLR4を介して免疫系を賦活し細胞性免疫を誘導することやIL-17産生制御による血管新生抑制作用を解明した。本研究ではTLR4以降のシグナル伝達系と抗腫瘍効果に関与する自然免疫系の免疫担当細胞について解析を行った。Spirulina CPSがNFκB誘導能を有しPolymixin Bで阻害されることが解明され、E. coli LPS類似した作用機序であることが判明した。腫瘍にはF4/80陽性細胞が有意に多く、腫瘍抑制効果との相関関係が認められた。Spirulina CPSの抗腫瘍効果は自然免疫系ではマクロファージによって担われることが示唆された。
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