脊髄損傷後の完全対麻痺の改善を目指す事を主眼としてこの実験計画を立案した。脊髄損傷後の機能回復の妨げになる要因として直接的な脊髄損傷に加えてその後引き続き起こる二次的な損傷がそのメカニズムに深く関与する事が以前から知られている。 特に過去の先行研究からIL-23やIL-17などの炎症サイトカインが主病態における炎症反応の抑制するとの期待のもとこれらの特異的サイトカイン欠損動物を用いる事でその実験を実験計画に従って遂行していく事とした。実験動物を容易に入手できなくなった問題や実験動物の損傷モデル作成後長期にわたり生存できないなどの要因が妨げとなり本実験の目標達成には至らなかった。
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