敗血症や大量出血時の重症病態時の患者予後は極めて悪い。各種重症病態での末梢循環の病態生理の解明により、その予後を改善することが本研究の最大目的である。微小循環レベル、生体下で可視化できるマウスモデル(背側皮膚透明窓(Dorsal Skinfold Chamber:DSC))を実験に使用し、生理食塩水の輸液で救命したマウス群とヒドロキシエチルスターチ(HES130)で救命したVOL群で末梢循環の画像を継時的に比較した。敗血症モデルマウスでは、VOL群で血管透過性を有意に抑制した。また脱血モデルでも、血管透過性亢進を抑制し、7日生存率を改善し、血液ガスデータを改善した。
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