子宮内膜症はホルモン依存性の慢性炎症性疾患である。ドロスピレノン(D)を子宮内膜間質細胞(EuSC)および子宮内膜症間質細胞(EcSC)に投与しEuSCは脱落膜化された。EcSCではDNA合成能が抑制されこの系にプロゲステロンレセプターは関連した。慢性炎症に関連しEcSCにIL17Aを添加しGROαが亢進した。IL-17A刺激したEcSCは好中球遊走作用を有した。免疫化学染色にてIL17AとGROα陽性細胞は上皮直下間質に検出された。子宮内膜症モデルマウスにて早期晩期に分けて好中球除去抗体を投与し早期群で個数減少を認めた。以上より子宮内膜症でのホルモンおよび免疫に着目した病態解明をすすめた。
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