頭頸部癌患者の放射線治療開始前、30Gy照射時、終了後1ヶ月時における各大唾液腺のCTおよびMRI画像について、CT画像で各唾液腺の体積、CT値、造影率を、MRI画像でT1強調画像、T2強調画像、拡散強調画像の信号変化率を算出した。結果、経時的な唾液腺体積の減少、CT値の減少、造影率の増加、T1強調画像における信号低下、T2強調画像における信号上昇、拡散強調画像におけるADC(apparent diffusion coefficient)値の上昇を認めた。これらの画像パラメータと唾液分泌量との間にある程度の関連を認めたため、口腔乾燥症に対する客観的な画像評価法を確立できる可能性が示唆された。
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