ヒトで応用できるように臨床で入手可能な細胞を用いて、歯・歯周組織ユニットの再生を目指した。 まず、有用な細胞源として、抜去歯からマラッセ上皮遺残細胞、歯髄細胞、歯根膜細胞を分離した。 分離した細胞を用いて、内部に歯髄細胞を入れたアテロコラーゲンビーズの表面にマラッセ上皮遺残細胞を付着させたもの(細胞ビーズ)を作製した。歯根膜細胞シートを作り、これで細胞ビーズを包み、スキッドマウスの腹腔内に移植した。1ヶ月後に開腹し、組織形成物を探したところ、実体顕微鏡下で歯・歯周組織様ユニットの組織形成物が確認された。
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