アポトーシスと炎症シグナル制御蛋白質(以下ASC)はp53の下流にあり、Baxとの結合を介してアポトーシスに関与することが報告された。また、免疫細胞に発現して抗腫瘍的に働いて、抗癌剤の感受性にも関連していることが報告された。当科の研究により口腔扁平上皮がん患者の組織(n=119)を用いた研究ではASC発現は、口腔扁平上皮癌の組織学的分化度と関連があることが示された。また口腔扁平上皮癌患者の5年生存率とも相関があり、相対危険度が上昇することが多変量解析で示された。口腔粘膜ケラチノサイトの分化マーカーとアポトーシスとの間に相関があるがあるこが明らかになった。
|