本研究では、末梢静脈穿刺が不成功となる要因を明らかにし、わが国の看護師が実践可能な超音波ガイド下末梢静脈穿刺(USGPIVC)を開発した。穿刺の標的とする静脈血管の可視性が乏しいと穿刺が不成功になりやすいことがわかり、超音波ガイドの有益性が示唆された。わが国にUSGPIVCを導入するにあたり、誰でも容易にそして確実にUSGPIVCができる、をコンセプトにプローブ固定装置を作成した。これを用いたUSGPIVCの成功率や主観的難易度を検証したところ、ガイドを用いない穿刺方法や従来の超音波ガイドよりも優れており、コンセプトの実現に寄与できる可能性が示唆された。
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