本研究は、仕事を持つ慢性心不全患者のライフスタイルに即した療養行動を支援するためのアセスメント視点および看護実践内容を明確化し、看護援助指針の開発を目的とした。仕事を持つ心不全患者の療養行動を実施する上での困難と対処の調査、および、慢性心不全看護認定看護師の看護実践内容の調査を統合し、指針を作成した。指針は、看護支援を実施するうえでの姿勢(仕事を継続する生き方や責任を全うできるために心不全を増悪させない等)、アセスメント内容(仕事継続の意味、職場や家庭内で担う役割や責任等)、ケア内容(仕事をしながらの自律的な療養生活支援、仕事が軸のライフスタイルの中に療養行動を落とし込む等)から構成された。
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