早産児を出産した母親の育児に関する国内研究の課題を踏まえ、早産児を出産した母親への産後早期の母乳育児支援の実情を探索した。産科病棟における早産児を出産した母親の母乳分泌を促すケアの実情については、【暗黙のケア方針】、【帝王切開分娩の早期搾乳開始の難しさ】、【母親の搾乳リズムを確立させる難しさ】、【退院後に関わる機会のなさ】、【NICUと連携してケアする困難さ】、【母親の搾乳へのモチベーションを維持する難しさ】が抽出された。母親の搾乳実施状況については、搾乳開始時間が遅延しており、産後数日の搾乳回数が少なく、出産後1ヶ月間で、安定的に1日500ml以上の搾乳量を維持することが困難な状況にあった。
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