東ケニアの辺縁地域には、貧血や低身長を呈するこどもが多数存在する。本研究の目的は、満2歳までを追跡する出生コホートを展開し、地産地消の食品を使用した好ましい食事パターンを特定し、その食事パターンを活用した看護職主導の栄養改善プログラムを開発することであった。食事の多様性について検討した結果、食事の多様性と貧血、低身長の間に有意な関連は認めなかった。現在、食事調査の結果を分析し、食事摂取頻度調査票の信頼性・妥当性を検討中である。また、貧血および低身長に影響する寄生虫感染の有無、社会経済状況の影響等を調整した上で、貧血および低身長に対して予防的な働きをする食事パターンを特定する予定である。
|