沖縄県小離島A島では、性差を活かしたNPO法人による新たな事業が進められ、それは生きがい就労にも繋がっていた。今回は、A島の高齢者の地域包括ケアシステムの方向性を見いだすために、NPO法人による新たな事業を含む地域活動15項目への参加と相互扶助との関係を検討した。 地域活動には内部一貫性が認められ、活動内容ではなく、参加活動数に依拠することが示された。地域活動への参加尺度と相互扶助は、有意な関連や相関関係もみられ、相互扶助における支援者になる類型ほど多様な地域活動への参加者が多かった。 そのため、A島の地域包括ケアシステムの方向性として、多様な地域活動参加への支援が有効であろうと示唆された。
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