脳皮質電位(ECoG)の高周波成分(HGA: 60-120Hz)が課題に応じた脳機能を反映していると注目されており、実際の臨床症例で有用性を検討した。てんかん手術症例10例と、覚醒下手術症例13例の合計23例を対象とした。それぞれの症例に硬膜下電極を留置して測定を行った。課題は手指運動課題と言語課題とし、有意に課題遂行時のHGAが上昇している電極をリアルタイムに表示した。HGAマッピングと電気刺激マッピングの結果を詳細に比較検討したところ、手指運動、言語課題ともに高い整合性を確認できた。HGAマッピングは低浸襲かつ精度の高いマッピング法として臨床応用されることが期待される。
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