パーキンソン病(PD)のバイオマーカーにαシヌクレイン(αS)が検討されている。本研究ではウェスタンブロットで、pαSと非リン酸化αS(non-pαS)の量比を検討した。血漿、脳脊髄液ではpαSは微量で検出が困難であった。その為、pαS、non pαS、総αSをPD患者および疾患コントロールの赤血球を用いて解析した。赤血球中総αSは両群で有意差はなかった。pαS、pαS/non-pαS比、pαS/総αS比はPD患者で有意に低値で、その差はpαS/non-pαS比で最も顕著であった。赤血球中pαSの減少はPDで減少している可能性が示唆された。検体数を増やし再現性が得られるか確認する必要がある。
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