脂質代謝調節因子Lipin1の細胞内局在を制御する新たな因子を同定するために、細部内光クロスリンク法を用いて解析した。まず、Lipin1の核移行シグナル付近に非天然型アミノ酸を導入した変異型Lipin1を作製し、この変異型を細胞内に発現させ、光クロスリンクを行った。その後、免疫沈降でLipin1複合体を精製後、質量分析を行った。その結果、Lipin1のNLS付近に作用する因子として、リン酸化修飾部位を認識するタンパク質が同定できた。これらのことから、Lipin1の局在制御に関わる可能性がある新たな因子を明らかにすることができた。
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