VBNC(Viable But Non-Culturable)とは『生存しているが通常の培養では菌として検出が困難な状態』である。損傷菌は細菌が VBNC やそれに近い状態へと変化した総称で、通常の培養法では増殖の不能や遅延を示すが、ヒト体内では蘇生・増殖可能となる。近年VBNC菌による大規模な感染事例が明らかになり、新たな食中毒感染リスクとして危惧されている。しかし、損傷菌・VBNC 菌の発生や修復・蘇生機構は明らかでなく、予防法も確立されてない。そこで本研究では、特異的な波長の LED光照射がVBNC発生や蘇生・修復を制御する分子機構を解明し新しい食中毒予防法を開発することを目的とする。
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