緑地の減少により地中への雨水浸透量が減少し,下水管渠への依存度が増加した。近年,その下水管渠の処理容量を上回るゲリラ豪雨の増加により、都市型洪水が深刻化している。欧米ではレインガーデンと下水管渠を複合させた雨水処理システムが主流化されているが,わが国では調査・研究が不足しており,社会実装化に向けての準備が整っていない。本研究は,実験ヤードのレインガーデンでのモニタリング調査より表面流水抑制量を把握した。また,ヒアリング調査により,レインガーデンの設計及び維持管理に関する留意点を整理した。本研究成果は,わが国でレインガーデンの社会実装化を進めていく上での基礎資料として活用されることが期待される。
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