研究課題/領域番号 |
26870535
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
教育心理学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
青山 郁子 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (60586808)
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研究協力者 |
Wright Michelle F.
Takuya Yanagida
Bayrakta Fatih
Sevcikova Anna
Kamble Shanmukh
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | いじめ / ネットいじめ / 国際比較 / コーピング |
研究成果の概要 |
近年、子どもたちがいじめに対し効果的な対処法を身につける重要性が議論されている。しかし、子どもたちのコーピングに影響を及ぼす諸要因(例:いじめ発生に対する因果関係の信念や感情プロセス)が見過ごされている。例えば、自分に悪いところがあるからいじめられるのは仕方ないと思っている生徒は、非効果的に対処し、それ故、被害が続いていく可能性がある。さらに、様々なタイプのいじめが発生する社会的文脈において生じる感情やコーピングは同じではない。したがって、本研究課題では異なる発生状況における、因果関係の信念、感情プロセス、コーピングの差異を詳細に検討し、6ヶ国間で比較を行い6本の学術研究論文を発表した。
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自由記述の分野 |
教育心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネットいじめは従来の対面式のいじめとは異なる「新しいタイプのいじめ」として研究がされてきたが、実際は2つのタイプのいじめは延長線上にあると指摘されている。実施に、本課題の一連の研究でも明らかになったように「ネット上か対面式か」というよりも、いじめが起こった際の可視性(多くの人が目撃できる状態で起きたのか否か)が、被害者の感情やコーピングプロセス、帰属意識に影響を与えることが明らかになった。これらのことから今後の予防対策においては、傍観者の役割を学校現場で伝えていく重要性が示されたと言える。
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