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2016 年度 実施状況報告書

0歳児の養育者支援プログラムの実践と開発評価

研究課題

研究課題/領域番号 26870548
研究機関目白大学

研究代表者

宇野 耕司  目白大学, 人間学部, 専任講師 (60707735)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード0歳児 / 親 / 仲間 / 育児不安 / 虐待予防 / 子育て支援 / プログラム / プログラム評価
研究実績の概要

本研究では第Ⅰフェーズから第Ⅴフェーズの5段階で計画し,平成28(2016)年度は第Ⅳフェーズ:「新米ママと赤ちゃんの会」プログラムの実施と効果評価を行った。
1介入プログラムの実施を継続するために定期的に研究協力者と進捗状況を確認した。研究協力者から,引き続き,介入群のプログラム評価に用いるデータ収集の同意を得た。介入群については平成28(2016)年度も継続してデータを収集している。
2プログラムの利害関係者が想定するアウトカム評価に着手できた。平成27(2015)年度末に収集した対照群のデータ(乳幼児健診)を分析した。これにより,介入群との比較が可能となり,効果的なプログラムへの開発の示唆が得られた。分析の結果,プログラムのアウトカム指標の修正の必要性も示唆されている。プログラムのアウトカムを評価するための尺度開発への示唆も得られた。先行するプログラム関連の報告書の分析とプログラム利害関係者との検討から得られた尺度項目を因子分析した結果,因子的妥当性が一部確認できた。尺度による測定では得点のばらつきがあまりない項目があり,これらの項目の扱い方を検討した。これらのばらつきがあまりない項目を積極的に活用し,要支援者を同定するスクリーニング尺度として使用できるかどうかを検討した。しかし,結論は得られていない。
3試行的アウトカム評価の結果を報告書として執筆を始めた。対照群との比較の結果は分析途中であり,分析結果は報告書にまとめていく。
4アウトカム評価の結果を参照し,実施マニュアルの改訂の必要性があることを研究協力者と共有し,実施マニュアル改訂版を用いた実施者養成プログラムの検討も始めた。平成29(2016)年度中に1回以上の実施者養成プログラムを開催することの同意を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

データ分析が途中でありアウトカム評価の結論が得られていない。分析を丁寧に行い評価の結果をプログラム理論の修正に反映させるまでには至らなかった。さらに,アウトカム評価の結果を実施マニュアルの内容に反映させることもできなかった。これらの作業の遅れにより最終年度の実施者養成プログラムへの示唆を得るための第Ⅴフェーズの準備が遅れている。

今後の研究の推進方策

5月末までに研究時間を確保し集中して効果評価のデータ分析を終了させる。データ分析と同時に実施マニュアルの改訂を進める。研究協力者には実施マニュアルの改訂の必要性を検討していただき,実施者養成プログラムの試行準備を依頼する。
6月には実施マニュアルの改訂を終え,7月から8月にかけて実施者養成プログラムを1回以上開催する。年度の後半の10月から12月はこれまでの研究成果を報告書にまとめていく。適宜,投稿論文を作成していく。

次年度使用額が生じた理由

プログラム実施は研究協力者が他団体の助成金を獲得して実施できた。これによりプログラム実施にかかる経費が削減された。

次年度使用額の使用計画

研究計画の第Ⅴフェーズでは実施者養成プログラムの開催や先行するプログラムに関するヒアリング調査が予定されている。これらの研究活動には経費が必要となる。また,最終年度には報告書として100部冊子を印刷する。未使用の研究費はこれらに充てる。

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公開日: 2018-01-16  

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