疫学的パーソナリティ研究の視点からの研究デザインに基づき,パーソナリティ特性から問題があると考えられる結果変数を予測可能であるかどうかを実証するための研究を行った。小学校4年生から6年生および中学生の生徒を対象に、自己評定および教師評定、保護者評定による質問紙調査を行い,本人評定のパーソナリティ、抑うつ、攻撃性、自傷行為、非行行為、保護者評定のSDQによって測定される問題行動と養育態度、教師評定における対人関係、学業、情緒、身体的健康、反社会的行動等の学校適応・不適応を調べた。その結果、パーソナリティ特性によるさまざまな結果変数の予測可能性が示され、特に統制性の説明力の高さが明らかとなった。
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