オートファジーの膜動態に重要なタンパク質Atg8は,リン脂質によって修飾され膜に局在することによってオートファジーの進行に寄与することが知られている.Atg4は脂質化されたAtg8を脱脂質化する酵素でありAtg8のリサイクルにも寄与しているが,その制御機構は明らかになっていなかった.本研究ではAtg4の活性の制御について試験管内で検討した.その結果,Atg4の活性は他のAtgタンパク質との相互作用やAtg1によるリン酸化では影響を受けなかった一方、Atg4自身の領域で制御を受けることを示唆するデータを得た.Atg4は細胞内局在等の変化に応じて自身の活性を制御する能力を有しているのかもしれない.
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