研究課題
若手研究(B)
本研究では胎児期低栄養によるII型糖尿病発症メカニズムの解明を目的に、膵臓β細胞の増殖やインスリン合成に関わる骨形成マーカーであるオステオカルシンが骨形成不良だけではなく、膵臓β細胞の発生障害に関わるか検証した。妊娠後期での50%制限給餌で得られた新生児は既報の通り、低体重を呈し、膵臓の膵島領域の縮小が観察された。また骨組織長の変化は見られないものの、骨重量の減少が観察された。さらに血中のオステオカルシン量は減少しており、この減少による膵臓β細胞の発生障害の可能性が示唆された。
分子細胞生物学