大都市圏都心部では、地球温暖化現象やヒートアイランド現象による居住環境の急速な悪化や集中豪雨の増加に伴う内水氾濫被害といった都市環境問題が顕著である。本研究では、下記の5点の成果を得た。(1)東京・名古屋都心部を対象に、自然立地を基盤とした計画単位(マトリクス構造)の設定。(2)熱・風・水環境に有意なマトリクス指標の抽出。(3)将来シナリオの設定・評価による計画論への展開。(4)日米独研究機関との研究交流による都市環境計画の比較検証。(5)地区スケールでの具体の対象地における多主体参加型都市環境マネジメント方法論の実践。以上より、自然共生型の都市環境計画手法論への知見が得られた。
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