Angptl 2阻害薬を炎症性眼疾患EIUマウスモデルに投与し効能を検討した。治療群と非治療群について網膜における各種炎症性サイトカイン、ケモカインの発現変化を解析したが、点眼治療による有意な発現の変化はみられなかった。また、点眼回数の増量による効果増強はみられなかった。硝子体内投与に投与方法を変更したところ、治療群の網膜ではtnfa、ccl2、icam1の発現は低下傾向、il-6は有意な発現低下がみられた。現時点で点眼治療では十分な効果は確認されていないが、今回の検討から投与時期、方法、量を調整することでAngptl 2阻害薬は抗炎症効果を示す可能性があることが示唆された。
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