①発症メカニズムの解明:骨粗鬆症モデルの卵巣摘出マウスは骨密度が有意に低下し、筋肉量、運動量も有意な低下を認め、さらには有意に疼痛閾値の低下を認めた。骨粗鬆症マウスは疼痛閾値の低下及びサルコペニアを有する可能性が示唆された。 ②治療法の解明:抗NGF抗体、プレガバリンは骨粗鬆症群で疼痛行動評価の有意な改善を認め、ビスフォスフォネートは骨粗鬆症群で骨密度及び疼痛行動評価の有意な改善を認めた。モルヒネは疼痛行動の有意な改善は認めず、骨粗鬆性疼痛への効果が乏しいことが示唆された。骨粗鬆性疼痛への治療は骨密度を改善し、疼痛を軽減させうるビスフォスフォネートが最も望ましいと考えられた。
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