本研究の目的は子宮頸癌の癌化モデルを確立し、iPS細胞からの扁平上皮・円柱上皮境界細胞の分化誘導が目的であった。京都大学iPS研究所が健常人より樹立したiPS細胞の培養を行い培養条件の最適化、安定的培養を行うことが出来るようになった。iPS細胞から中間中胚葉への分化については既報があるためそのMethodを参考にしiPS細胞より中間中胚葉への分化誘導を行った。形態学的に変化を見るだけでなく中間中胚葉マーカーが誘導された細胞に発現していることをPCRや免疫染色にて確認した。さらにそこにHPVE6,E7遺伝子を導入し子宮頸癌がん化モデルを作成した。今後はこれを用いて薬剤耐性の機序などを解明する。
|