抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)がブラキシズムの増悪危険因子になり得ると報告されているが、SSRIが閉口筋である咬筋の活動にどのような影響を与えるか不明な点が多い。そこで、マウスにSSRIの一種であるシタロプラム(Citalopram: Cit)を投与し、咬筋活動への影響を検討した。 咬筋活動時間の日内変動パターンについては、暗期の2-8時および明期の8-14時のノンレム睡眠時において生食群と比較してCit100 mg群で有意に咬筋活動時間が増加した。以上の結果から、高濃度のCitを投与すると強くは無いがノンレム睡眠時の咬筋活動を上昇させる効果があることが示唆された。
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